緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

ふたつの距離の概算

レコメン!」で初めて2ndシングル『BAN』を聴きました

第一印象は素直に良い曲だと感じました
1stシングルの時に感じた違和感はあまりありませんでした
その違和感もその後3人のセンター曲を並べて聴いていくにつれ、それぞれの個性が出ていて無くなりました
勝手な解釈ですが3曲揃って1stシングルという意味で大成功だったのではと思います

反対に歌詞に関しては予想通り僕がかつて望んだ未来とはすでに乖離した未来へ続く事が確定したようですね

欅坂の「僕」を主人公とした世界観が好きで、「僕」の物語が欅坂とともに完結になった事に何の不満もありません
大変良い物語でした
心からありがとうと言いたい

そして櫻坂として新しい物語が紡がれていく事を楽しみにしていました
僕にとって新しくなる事の抵抗は今の櫻坂のメンバーを見ていてすでに無くなっています
現在形の彼女たちをずっと見ていたいと思っています

僕にとっての新しくなるという意味
それは過去を無かった事にするわけではないので
欅坂が第一章
櫻坂が第二章
でした

1stと2ndの歌詞の世界観は繋がっています
文体も含めて
しかし欅坂と櫻坂の世界観は繋がっていませんね
新しくなるの意味の解釈が僕の思考とは違ったようです

これに関してはもう欅坂が良かったとか櫻坂になって良かったとかそういう問題ではなく
(むしろそういう問題ならどちらも良いで解決してしまうので楽だったのですが)
ふたつの距離の問題なのでしょうね

上記したとおり、僕は欅坂も好きであり櫻坂も好きです
そのふたつは存在としては同一なのです
改名したからといって別の存在になったわけではありません
なのにそのふたつの世界観が一致しない事象の擦り合わせ期間だと僕はずっと思っています

1stシングル発表時の違和感
他の2人のセンター曲発表での包括した世界観の構築
カップリング曲の多彩さによる融和感

全くの余談ですが「半信半疑」は藤吉夏鈴さんが似合いすぎると思いません?
最初聴いた時、山崎天さんセンターと気づいてびっくりしました
中学生に歌わせるにはまだ早いと(笑)

そんな1stを聴き込むうちに新しいスタートを切った彼女たちは間違いなく欅坂の延長上に居るのだなと思わずにはいられなくなったタイミングでの2ndシングル発表
ちょっとまた僕の中で離れました
それもまた慣れていき、いつしかまた同一個体として欅坂も櫻坂も内包した存在として自然に受け入れる日が来るのでしょう

そんな事を考えたのはLASTLIVE円盤化のCMを観てしまったからですね
サイレントマジョリティーを踊る藤吉夏鈴さんの思いつめたような表情が抜群に良い
これはもう観てるだけで「しんどい!」
何度も観てしまいます

再三言ってきましたが改名はもう僕の中でちゃんと消化しています
欅坂と決別する必要があったのも納得しています
それでもなお、あの輝きが本物だった事は真実なのです

永遠よりも長い一瞬

とんでもないタイトルが来たなと思いました
これ以上に彼女たちを言い表せる言葉がないくらいに

LASTLIVEのBlu-rayもうすぐですね
またどっぷりと欅坂の世界観に引き戻されてしまうのではないかとちょっと怖い反面、悩む事が趣味な僕はその葛藤を楽しみにしています