緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

都合の良い未来

友人と飲んでいる時に欅坂の話になり
友人が
「ついに長濱が抜けて崩壊が始まったね
そもそも平手With欅坂って扱いがグループとして歪だよね
他のメンバーもバックダンサーになりたくて入ってきたわけじゃないでしょ?
乃木坂に憧れてアイドルになったのに重い曲しか歌ってないじゃん
シングル以外ではアイドルっぽいのあるって言ったってファン以外はそんなの聴く機会ないから
そうやって優遇されてる平手はバラエティ全然出ないし
けやかけでも前は歳相応に笑っていたのに今じゃTV出ても運営に無理矢理やらされてるキャラ演じてるだけにしか見えない
そんな状況の平手をゴリ押しする運営に不満があって、かつソロでやっていける人気メンバーから抜けてくよ?
事実、今泉が抜けて志田が抜けて今度は長濱なわけじゃん?」
と畳み掛けられました

一応フォローしておくと僕が欅坂を好きなのを分かった上で言っているのと、文中でもちょこちょこ出てきますがファンじゃないと言いながらけやかけ観てたり、やけに詳しかったりするのであまり嫌な気持ちにはなりません
むしろ遠慮が無く清々しいというか

否定しようと思えばいくらでも出来る内容ばかりではありますが、長濱ねるさんが卒業すると発表してから色々考えていたことと結構リンクしていて面白いなと思いました
周りからすればそう見えるよねと
そしてそれはあながち見当違いではないのかもしれないなと

平手With欅坂の発言は笑ってしまいましたが言い得て妙かもしれません
日向坂(当時けやき坂)を飛躍させるプランを運営が元々描いていたのかは窺い知れませんが、平手友梨奈さん欠席で武道館ライブ自体をキャンセルしたり、全てのシングルでセンターが一人に固定されている事とか客観的な材料を集めていけばそう思われるのも仕方ないですかね

ここからが僕が勝手に思っている事ですが欅坂は他のグループとは違い全員選抜の全員でのパフォーマンスがデフォルトです
欅坂のパフォーマンスはフロントも2列目も3列目も曲ごとにそれぞれ役割があり、それぞれ全員が役を演じて完成するストーリーです
平手友梨奈さんはそのストーリーの主人公です
主人公としての役割を完遂しているだけで、ストーリーは全員で作り上げているもので、平手友梨奈さんが欅坂なわけではありません

ならば欅坂が欅坂で在る理由は誰が担っているのでしょう
今までは考えた事もありませんでしたが
推していた今泉佑唯さんが抜けた時よりショックを受けた瞬間に思考が繋がりました

僕にとって欅坂が欅坂で在るための象徴を長濱ねるさんが担っていたのだと

最終審査を辞退したにも関わらず特例での参加
一人きりのけやき坂発足
兼任解除
けやき坂から日向坂へ改名
欅坂が成長してきた過程には長濱ねるさんがいつも居ました

「21人の絆」

その言葉を誰よりも強く想っているのが長濱ねるさんだと疑いませんでした

誰かが長濱ねるさんは乃木坂の方が合っていたと言いました
そんな馬鹿は話はあるかと
長濱ねるさんこそが欅坂の魂だと
長濱ねるさんが欅坂を望むから今の欅坂が在るのだと
今の欅坂の在り方は間違っていないと
欅坂全員がそう思っているのだと

僕はずっとそう思っていたかった

今回の卒業を受けて少なくとも僕の持論は脆くも崩れ去りました
ラジオで土田晃之さんが明かした「でもきっと、ねるはもっと早くに卒業とかしたかったんじゃない?」のセリフ
結構な衝撃でした
身内からすればそうだったのかと
僕の勝手な想いがただの勝手な思い込みだったと打ちのめされました

 

「乃木坂に憧れてオーディション受けたんだから本当はもっとアイドルらしくしたいんだよ」

ずっと否定してきた言葉
本音では今でも否定しています
でも
でも
現実にはやっぱりそうなのかもしれません

ずっとずっと欅坂が在ってほしいと望んでいると思っていた長濱ねるさんが卒業を選ぶ

僕はどれほど都合の良いフィルターをかけて観ていたのか
申し訳無さがこみ上げて今はうまく笑えません