緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

揺らいだ境界線

誤解を招きそうなので最初に

今日もそしてこれからもオンラインゲームにのめり込み過ぎて仕事辞めたとか、借金までして重課金とか、現実はエンドしたので仮想世界が僕のリアルとか、そういう類いの話はありません(笑)
そんなことが起きたこともありません
ただただ僕が子供の頃から想像(創造)し続けてきた世界を、その世界の中で起こった出来事を、考えた事を、たどり着いた回答を、伺いしれない未来を形にして残したい
それだけです

ちなみにファンタジーを連呼してますが私が指すファンタジー世界とは主に日本製ファンタジーです
ロードオブザリング」や「ホビット」、「ハリー・ポッター」のような西洋ファンタジーも嫌いでは無いのですがこれはもう趣味嗜好の問題ですね

私が夢想するファンタジーに一番近いのは「イース」の世界観でしょうか
英雄伝説」のガガーブトリロジーも胸が熱くなります
特に「白き魔女」のストーリーは良かった
基本的に日本ファルコム推しですね
重鎧来てガシャンガシャンいわせるものより軽装で旅をする冒険者の方が好きです
作家でいうなら渡瀬草一郎さんがとても良い世界観を構築してると思います

そんなファンタジー世界が大好きだった僕はファンタジー系オンラインゲームに出逢い夢中になるわけですが、今まではやってた家庭用ゲームと何か違ったか
家庭用ゲームも名だたるモノは一応やって来ました
上記の日本ファルコム製以外にも「サガ」シリーズ、「聖剣伝説」、「ファイナルファンタジー」、「ドラゴンクエスト」、「テイルズ」シリーズ、番外として「ico」や「ワンダと巨像」などなど
西洋ファンタジーの流れをくむタイプのは敬遠してますが
どれも楽しく遊んできましたし、僕の世界を構築し広げていくのに少なからず、いや多大な影響を与えてくれたことは間違いありません

でも僕の世界とそのゲームの中の世界はリンクしませんでした
ファンタジー系ゲームに使う言葉としては間違っている気がしますが、リアリティが無かったんです
頑張ればすぐ強くなり、時間にして100時間程度で世界を救えちゃうお手頃感
どこへでも飛んでいける便利なシステム
楽しく遊べる都合の良い世界
そんな世界と僕の世界は繋がらなかった

僕の世界には終わりがない
現実世界と同じように
思い通りになんかならない
現実世界と同じように
最強になんてなれない
現実世界と同じように

僕の世界は僕にとってのもう1つの現実(リアル)で、現実世界とリンクしている思い描いた幻想世界で、表裏一体、鏡のように良い影響も悪い影響も与え合い、僕の都合なんて関係無しに広がり続ける世界なわけで
そことリンクするにはあまりに駆け離れていたのでしょうね

そんな中で出逢ったオンラインゲーム
タイトルは「ファイナルファンタジー11
初の国産MMOでした
あの世界に降り立った時はホントにドキドキしました
デフォルメじゃないリアルに近い縮尺で描かれる世界
NPCじゃない一人一人がちゃんと生活している空間
ヒーローじゃないただの一冒険者として降り立つ現実感
想像の中でしか存在しなかった幻想世界に初めて踏み込んだ感動はとても言い表せないモノでしたね
それと同時に幻想世界と現実世界の境界線が初めて揺らいだ瞬間でした

この仮想世界で出逢う人達、出来事、景色のお陰で壁のように立ちはだかっていた決して越えられない現実世界と幻想世界を分かつ境界線は、海と空とを分ける実在しない水平線のように揺らぎ、うねり、霞み、僕の世界を爆発的に広げていくことになるのはまた別の物語で