緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

僕の中の世界は緩やかに終焉に向かっています

僕はずっとファンタジーが好きで幻想世界が好きで、小説を読み漁ったり、マンガに浸ったり、TVゲームで体験したり
でもそんな世界に本当に行けるはずもなく、普通に学生時代を過ごして適度に青春なんか謳歌して当然厨二臭い思考なのはご愛嬌で特にレールを外れることもなく無難に就職もして
幸いなことに表向きは特段変なところはない普通の大人、でも頭の中では子供の頃から想像創造妄想夢想した僕だけの幻想的な世界は今もなおどんどん広がっていってるわけです
誰もがしたことあるでしょ?
自分の世界の設定を考えたり、登場人物の相関図作ったり、小説を書いてみたり、絵にしてみたり

ファンタジー世界には行けない
でも心の中には拠り所となる自分だけの世界がある
そんな何処にでも居る僕の世界は爆発的な広がりを見せた後、今は終焉を予感させる環境に緩やかに変化しています

滅ぶわけじゃない
壊れるのでもない
空気が軋むような体感しにくい感覚
色を失ってないのに徐々に色褪せていく錯覚
世界自体を悪意のない何かにじんわり蝕まれていく感触

僕は今、誰も居ない広がり続ける世界で1人丘の中腹で風に吹かれてその行方を目で追う
それは遥か南の海へと向かう風
海岸線近くまで続く一面の草原
オレンジに色づいてきた太陽に照らされて一面が夕焼け色に染まり始めている
暖かくも冷たくもない風
そよそよと揺れてる草木の擦れ合う音だけが続いてる
見つめる先には何かある?
きっと何もない
何も変わらない日常の風景
なのに儚げに感じるのは何故だろう

賑やかだった頃の世界が懐かしい?
ゾクゾクするほど熱くなれた冒険が忘れられない?
君がまた現れるのをただ膝を抱えて待つだけの日々すら愛しい?

これは幻想世界を夢見ていた僕がオンラインゲームという仮想幻想、仮想現実と出会い、現実(リアル)と仮想現実(もうひとつのリアル)と頭の中の幻想世界の3つがリンクして混ざり交ざって出来た世界の片隅で紡いだ吹けば飛ぶようなそんな物語