緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

本物しか許されない世界で本物を目指すという事

先日今泉佑唯さんが出演する舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」を観てきました

当たり前ですが上映ではなく生で演者が眼の前で演技しているので臨場感が半端なかったです
僕自身観劇は知り合いの小さな劇団のを観に行った事のある程度の初心者ですがそれでも分かるプロの凄さ

今泉佑唯さんは声量など一朝一夕では補い切れない部分はあるものの演技に歌に頑張っている姿を見れて良かったです
クライマックスでの佐藤友祐さんとの長尺のセリフ回しは圧巻ですね
凄く良い演技していましたし凄く良い顔をしていました

前に生駒里奈さんが語った乃木坂を卒業する理由の中で一番印象に残っている言葉があって

アイドルは全部が完璧じゃなくてもいい
発展途上の成長過程を見せるのもアイドルのコンテンツ
でも本物の役者さんと一緒に活動し共演する中でいつしか
「どうしよう…自分、本物になりたい」と思ってしまった

元アイドルの肩書は仕事を取ってくるまでは武器になりますが、その後は失敗すれば格好の叩き材料になりますから足枷でしかないでしょう
元アイドルというだけで役者と認めない人も居ることでしょう
しかも舞台というドラマや映画では無いNGが許されていない世界

その中で全力で演技をする今泉佑唯さんを観てアイドルを辞めて役者になるということはこういうことかと初めて実感しました
生駒里奈さんの言葉が本当の意味で心で昇華されて溶けていきました

観に行って良かった
最後1分以上続いたであろう鳴り止まない拍手が心地良かったです

 

最後で恐縮ですが味方良介さんと石田明さんの演技は大変素晴らしかった
まさに本物でした
特に石田明さんはシリアスな場面もコミカルな場面も常に全力で楽しませてくれて本当に凄い人だなと思いました
純粋に舞台というコンテンツにとても惹かれましたね