緩やかに朽ちてく僕の世界の片隅に

僕の中で紡がれた物語や思考や独り言がこぼれ落ちて霧散するまでの記録

10年間の夢の終わりに

最近は今泉佑唯さんの事ばかり書いてましたが、元々はファンタジー好きな僕の空想の備忘録として3年ほど前に始めたものでした
と言っても本当にたまに書いては放置してたので、また書いてみようかと以前の記事をこっちに移して再始動したのがこの場所です

タイトルも僕が想像(創造)して広がっていった世界がゆっくりと収束(終息)していく感覚を言葉にしてみました
が、再開したタイミングで今まで一度もハマった事がなかったアイドルという未開の新境地に踏み込んでしまったため、収束するどころかフロンティア精神よろしく爆発的に開拓されていっています
全てが初めて観る景色、初めて知る感覚で楽しいです
しかも元の幻想世界とは全く別物の第2世界、パラレルワールド的に僕の中に存在していて決して交わらないため思考の容量2倍でしょうか
趣味は思案することと言っても過言では無いので問題ありませんが

そんなわけで両輪と言いたいところですが、現在ファンタジー関連は書物でしか触れていない状況です
オンラインゲームはたまにログインしてメインクエストを進めるくらいの頻度になってしまいました

理由は色々ありますがそうですね
オンラインゲームは「time to win」いわゆる時間をかければかけるだけ強くなれるゲームです
その分やることやれることは無限にあり、それに費やされる時間も膨大です
モンスターハンターをやっていた頃はプレイ時間が400時間いっちゃったよとか話してましたが、オンラインゲームだと400時間じゃ序盤から中盤で、最前線はまだまだ遠いですよね
一番ハマっていた時は
1日最低4時間
1年で1,460時間
休日はそれこそ1日中やっていた時も多々あり、実際は2000時間近いのではなかったでしょうか

今でもネタになっている出来事がありまして
ファイナルファンタジーは時間ではなく日数表記だったのですが(24時間やって1カウント)
始めて1年経ったフレンドが時間を確認したらちょうど100日(2,400時間)だったようで、自分の人生が心配になったっていう今でこそ笑える話があります
彼は当時大学生で時間に余裕はあったのですが1年の1/3近くをゲームに費やしていたのはさすがに焦りますよね
更に凄いのは彼はいわゆる廃人と言われるトップ層ではなかったということでしょうか
もっともっと長時間プレイしている人は沢山いました
その是非は置いておいて、オンラインゲームはそれだけ没入感があったのです

そして今の僕はその時間を捻出できなくなったというのがオンラインゲームから一線を引いた主な理由です

心の容量は無限ですが時間は有限なので、したい事があれば他を諦めざるを得ません
優先順位の最上位にオンラインゲームを置けなくなりました

10年前の僕は散歩が趣味でした
田舎育ちなので綺麗な景色を見ながら歩くのは全然飽きませんでしたね
河川敷の土手のサイクリングロードを行けるところまで行くって決めて20kmほど歩いて、帰り道力尽きた事もあります
往復40kmはさすがにキツかった

それがオンラインゲームを始めてから気づけば歩かなくなったなと
そりゃそうですよね
ちょっと時間が空けばログイン
夜は帰ってきたらすぐログイン
寝る間も惜しんで遊んでいれば他の事は出来なくなります
特に僕の趣味が散歩とドライブなのでインドアとアウトドアの時間的両立は厳しかった
外出している時に「ああこの時間をログインに当てたらLvあげられたなー」とか一瞬でも頭をよぎる事が嫌で
どちらも好きな趣味なのにそんな事考えてたらどちらにも申し訳ないというか
そんな事ばかり続いて、今の生活はもったいないなって感じるようになってしまいました

更に重ねて、何回か書いてますが現在進行系で解決不可の悩みを抱えていまして
抱えるっていうかもう日常になっちゃって慣れきっていますが、それが一番緩和されるのが何故か「真夜中に散歩しながら思考して心の折り合いを付けた気になる」なんですよね
「付けた気になる」って所が妙にリアル

なので毎日仕事帰りに最寄り駅から遠回りして1時間くらい歩いています
田舎なのでとても静かです
好きな音楽を聴きながらでも良し
自然の音に耳を澄ますのも良し
同じ晴天でも空の色が違ったり
夜でも晴天って言うんでしょうか・・・
綺麗に澄んでいる時は星空が透明度が高い群青色のドームを内側から観ているようになりますよ
天体ってやっぱり丸いんだって感じられます
そうやって歩く楽しさを再確認してしまって今は休みの日は外出ばかりになってしまいました

僕の心の中で想像(創造)された世界は続きますが、オンラインゲームでの全てを費やす冒険は終わりを迎えたんだと
終わってから気づきました
いつの間にログインする頻度がすでに下がっていたんです

オンラインゲームに飽きたなんて全く無いです
楽しかったあの日々を思い浮かべると少し寂しくなります
たまにログインするとおかえりって言ってくれる仲間たちに嬉しくなります
あの場所はいつまでも僕の空想を現実に変えてくれる夢のような場所で
そして夢なんです
どんなに好きな世界でもそこに閉じ籠ってちゃ駄目だなと思いました

「思い出は優しいから甘えちゃダメなの」

ファイナルファンタジー10でリュックが言ってたセリフですね
僕は甘えて良いと思うんですけどね
それが前を向く理由になるならば

いつでも帰れるあの場所は今の居場所じゃなくて思い出にしました

たまに思い出しては甘えて明日への糧にします